google

ビジネスレポート

木材乾燥施設来春完成へ

(協)静岡乾燥木材加工センター

来春完成に向け建設工事が進む(協)静岡木材加工センターの木材乾燥・加工施設。

同組合が志太郡岡部町に建設を進めている木材乾燥施設の建物工事が、来春の完成に向け11月より着工に入る。

施設建設は、零細性の強い木材業者や林業者の構造改革の一環として計画されたもので、県が推進する「しずおか優良木材認証制度」の基準を満たす優良木材の加工販売の拠点となる。

同組合は今年1月に発足。県森林組合連合会のほか静岡製材協同組合や静岡市森林組合など4つの木材関係協同組合と4つの地域森林組合が連携した。組合に加盟する事業所らが木材乾燥施設などを共同利用する計画だ。

木材の需要動向は住宅建築様式の変化、品確法の制定などにより乾燥、強度など品質に対する要求も大きく変化。ニーズへの対応の遅れなどもあって、地域材の需要は低迷を続けている。こうした環境変化に対応するための構造改革の一環として、今回の事業化に踏み切った。

木材乾燥施設5基を導入するほか仕上げ加工施設や加工検査棟、木材保管倉庫などを設置する。

総投資額はおよそ4億1千万円で、資金は補助金2億7千万円のほかに業界向け公的資金の利用などを検討している。