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ビジネスレポート

新たな飛躍誓い2000人が集結
連携組織対策やまちづくり支援など12項目を採択

第58回中小企業団体全国大会

東京都渋谷区のC.C.LEMONホールに集結した全国2000人の組合代表者ら。

全国中央会は、10月18日、東京都渋谷区のC・C・LEMONホールで都道府県中央会と共催による「第58回中小企業団体全国大会」を開催した。

甘利明経済産業相はじめ政府与党関係者、行政庁らを含むおよそ2,000人が出席。

「広げよう連携の絆 新たなる飛躍のとき」をキャッチフレーズに、大会では中小企業連携組織対策の充実や金融、税制、まちづくり支援など中小企業が直面する12の課題を盛り込んだ決議案を採択。関係予算の拡充、安定確保や組合制度改善への検討などを求めた。また、優良組合表彰や組合功労者表彰なども行なった。

全国中央会の佐伯昭雄会長は、「事業者が個々で解決できない経営課題について組合など連携組織のもとに力を結集し、積極果敢に対応していくことが必要」と挨拶。

来賓の甘利経済産業相は、「全国の中小企業をどうやってもっと元気にしていくか。地方の景気回復度合いの弱さは何とかしなければならない。各府省を越えた連携の施策をつくり中小企業・地域振興に取り組んでいく。さらに結束を強めがんばってほしい」とのべた。

表彰式では、永年にわたり中小企業の発展に尽力した優良組合32団体、組合功労者72名のほか中央会優秀専従者として28名の職員が受賞した。

本県関係では、優良組合として三島広小路商店街振興組合と浜松システム開発協同組合が、組合功労者として県醤油醸造工業組合理事長の山中一成氏がそれぞれ表彰を受けた。また中央会専従職員として長谷川揚祐、渡辺国義が受賞した。

なお、大会には本県から組合代表者など55人が出席した。

大会決議12項目

1. 中小企業対策・中小企業連携組織対策の拡充・強化、組合制度のさらなる改善
2. 中小企業金融対策の拡充
3. 信用組合に対する支援の充実
4. 中小企業関係税制等の充実・強化等
5. 抜本的な事業承継税制の確立
6. 中小企業を重視した労働・教育政策の推進
7. 社会保障制度改革に関わる企業負担の抑制等
8. 中小企業並びに官公需適格組合への官公需発注の増大実現
9. 改正まちづくり三法の実効ある運用と中小商業・物流業・サービス業振興対策の強化
10. 不当廉売等の防止及び下請取引の適正化の強化
11. 環境・資源・安全対策への支援強化
12. 組合等を中心としたICT対応支援策の拡充

優良組合

三島広小路商店街振興組合
理事長
輿水啓一氏

浜松システム開発協同組合
理事長
山内致雄氏

組合功労者

静岡県醤油醸造工業協同組合
理事長
山中一成氏