特 集 
 多士済済 
 視 点 
 編集室便り 




 住 所:〒420-0061
     静岡市葵区新富町4丁目8番地
 理事長:小杉 眞弘
 組合員:41名
 出資金:6,300千円
 TEL:054-221-5160
 FAX:054-221-5161


静岡室内装備畳協同組合

全国中央会会長表彰を受賞
“畳塾”で次世代に技術伝える





▲昨年六月組合事務局も移転拡大し、
事業成績も好調(写真は組合事務局)

昨年度県内畳組合の中で
共同受注額がトップ


 日本人の生活の知恵で生み出された最高の敷物である畳。昭和四十七年、公共住宅畳工事の分離発注を受け、静岡市内の畳店八十四店が、県内の畳組合の中でいち早く組合を設立した。
 畳の製造、修繕や加工を行う事業者で構成され、行政等からの共同受注、共同検査、組合員の取り扱う資材、副資材の共同購入、教育情報事業等を行う。組合員を三支部に分け、支部長を中心にスピーディな意思伝達で、事業の運営効率を高める。
 昭和五二年に建設業許可を、同五五年には官公需適格組合証明を取得。共同受注事業の体制を整え、これまで着実に実績を伸ばしてきた。
 平成十七年度の共同受注高は二千四百四十万円と、一昨年度の一千三百十万円の二倍近くに達した。昨年度の受注額は、県内の畳組合の中でも一番の実績だ。
 小杉眞弘理事長は「共同受注の実績の背景は、現役も含め歴代の組合関係者の地道な努力のおかげです」と周囲にも感謝の気持ちを表す。
 共同受注が好調な理由の一つは、工事施工後に組合が行う厳格な審査にある。新畳については組合選任技術者による検査、修繕畳については自主検査表を提出させるなどのチェック体制は発注者も万全な信頼を寄せる。
 共同購入事業は、組合による畳の資材等の一括購入や組合主催による組合員向けの展示即売会を年二回開催。品質の高い材料を安定供給し、売上高も一千五百万円に達する。
 一昨年、静岡市で開かれた住宅展示展。組合は、人体へ悪い影響を与えるカビが畳の表面に発生するのを抑える商品を展示した。これが行政の高い評価を得て、以降市の公営住宅の畳の納入時は、組合のカビ止め商品を使用することを義務付けられるようになるなど、各方面への影響力も増してきた。




中小企業静岡(2006年3月号No.628)