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防災活動と組合の役割を研修
静岡県中小企業団体職員協会
同協会は、二月十六日、熱海市のホテル・サンミ倶楽部で合同役員研修会を開催した。
▲富士常葉大学の重川教授から
「防災への備えと組合の役割」
について講義を受けた。
研修会では、「企業における災害への備えと組合の役割」と題し、富士常葉大学環境防災学部の重川希志依教授が講演を行った。防災意識への関心が高まるなか、出席した組合職員ら三三人は、講師の言葉に真剣に耳を傾けた。
重川氏は、「日本はこれまで災害抑止や被害軽減に力を入れてきた反面、災害対応(命を守る、生き残った人たちの生活を守るなど)への取り組みが遅れている」と指摘した。
また、阪神淡路地震では、危険と思われがちな地下街や高層ビル、ガソリンスタンドよりも、一般家屋のほうが被害が大きかった点を述べ、地下やガソリンスタンドは建築基準が厳しいことなどを理由に挙げた。ただし、昭和五六年に行われた耐震基準変更前の高層ビルは倒壊しているので、注意が必要と付け加えた。
また、津波の際は気象庁の警報が出るのに三分かかるため、避難勧告が出る前に逃げなくては間に合わないと注意を呼びかけた。
中小企業静岡(2005年4月号No.617)
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