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 静岡大工建築業協同組合
 安全性、機能性に配慮した
 
本物の住宅で健康な生活を
〒422−8033
静岡市登呂2丁目8番30号
TEL:054−282−6971
組合員570名 理事長 森下昇平



▲純木造の組合事務所


安定した職場の確保から新たな課題ヘの対応


 静岡大工組合の起源をたどれば、質素倹約を基本理念に、様々な改革が行われた「享保の改革」の時代に遡る。府中の大工職においても、賃金の統一など無益な競争を排し、共存共栄をはかり、産業の振興を目的に職人組織が作られた。以来、大工業界では、相互扶助の精神が連綿と受け継がれている。三百年の歴史のなかで、幾たびの変遷を重ね昭和三二年、静岡市内のいくつかの大工組合を母体に協同組合が誕生した。
組合では「安心して働ける職場作り」をスローガンに労働、健康保険事務など組合員の身分安定のため事業を行い生活の安定に貢献している。
 しかし、時代の変化の中で、若者の技術離れが進み組合員の減少、多様化するニーズへの対応など、様々な課題が浮き彫りにされてきた。組合活動も、これまで組合員の就業環境の整備といった内部的な活動から外部への対応に変化している。

本物造りが未来を変える

 昨年、組合では二一世紀を考える会(組合青年部 会長長田喜一氏)を中心に組合の将来を考える活路開拓事業を実施。今年はその実現化に取り組む予定。昨年の調査事業では、消費者の考え方の変化、住宅の供給状況に応じた業界の今後の進むべき方向を研究し、ビジョンを作成した。
 報告書は、「環境・健康・高齢化」をキーワードに「本物の住宅造り」を提言。長田会長は、本物の住宅とは「熟練した技術と豊富な知識、経験を持つ業者が、消費者の要望と施行業者の提案を調整し、適正な価格で、可能な限り”無垢”の材料を使って作る丈夫な住宅」と語る。

県内の住宅事情

県内の住宅充足状況は、昭和四三年以後、一世帯一住宅が達成されている。現在、世帯数一二二万に対して、住宅戸数は一三九万戸と住宅戸数が上回り、空き家が約一七万戸ある。量的には充分満たされている。さらに、住宅の着工戸数は、昭和四八年をピークに、徐々に減少している。業界では、今後も住宅建設の需要に、急激な伸びは期待出来ないと考えている。、


中小企業静岡(2000年 5月号 No.558)