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東西見聞録  組合にしひがし  あるある全国おもしろ組合  300字登場 編集室便り
“いざ! 鎌倉”というときに、強い味方。


組合が進める
防災活動
 
 東海地震の発生に警鐘が鳴らされてから20年。
その間、自治体や市民の間では、さまざまな防災対策を進めてきた。
一方組合でも、業界の持ち味を活かした防災活動を展開している。

地震の危険性


 我々が生活する静岡県。本県を含む東海地域で「東海地震がいつ発生してもおかしくない」と発表されたのが、昭和五一年のこと。
 東海地震は、駿河湾から遠州灘にかけての地域で発生するマグニチュード(地震の規模を表す単位。以下Mで表す)8クラスの巨大地震を指す。阪神淡路大震災がM7・2だったことを考えると、そのすさまじい破壊力は想像に難くない。
 ここで、過去発生した大地震の記録から、その被害状況や主な原因を見ると…
 大正十二年九月一日に発生した『関東大震災』(M7・9)の死者は九万九千人。昼前だったということもあり、各地で火災が発生。犠牲者の約九割は焼死であったという。
 記憶に新しい『北海道南西沖地震(M7・8)』は、平成五年七月十二日午後十時に発生。この地震による死者・行方不明者は二三四人。大部分が、地震発生直後に襲ってきた津波に命を奪われた。
 そして、我々に大きな衝撃を与えた『兵庫県南部地震〔阪神淡路大震災〕(M7・2)』は、七年一月十七日午前五時に発生した。この地震による犠牲者は、六千三百八人。早朝の発生で、ほとんどの人が就寝中だったため、犠牲者の九割が倒壊した家屋等による圧死だった。
 このように、一口に地震といっても、その発生時間や状況によって、被害をもたらす原因も一様でないことが、過去の例からもよく見て取れる。

中小企業静岡(1997年 4月号 No.521)