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“のれん”でCI事業を展開中(宮城)
   サンカトゥール商店街振興組合は“のれん”で商店街の活性化を図ろうと、CI(企業イメージ統合戦略)事業を展開中。
 昨年夏には「サンカトゥール」を染め抜いたのぼり一〇〇本を製作しており、のれんは第二弾。六割強の加盟店が、店先にのれんを掲げている。
 のれんは、全て商店街の名前入り。色は「品がよく目に留まる」ということであい色に統一され、中には、店のマークやキャッチフレーズを入れている店もある。
 そば屋や豆腐店など、のれんがよく似合う店だけでなく、銀行や不動産業の入り口などにものれんが下がっており、「一見アンバランスだが、親しみを覚える」と評判も上々。
 同組合は、今後も商店街の心意気を示すこうした試みを続けていきたい、としている。
 

組合員、塾生を情報化で支援(東京)
 東京都内の約一〇〇の中小学習塾で組織する東京私塾協同組合は、九八年の夏をめどに情報ネットワークの構築をすすめている。また、あわせて東京近郊の中学・高校の校風や進路状況などが分かる志望校選択システムを設けるほか、過去の入試問題などを学校別に検索できるシステムも開発する。
 志望校選択システムは、生徒の希望や成績に応じた志望校選びを支援するもので、各学校の募集要項や入試結果などの最新情報を検索できるようにする。塾の生徒に親しんでもらえるよう志望校の制服が動画でみられる制服集もつくる。
 一方、学習支援システムでは、入試問題に加え、各学校の定期テストを学校や教科書ごとに収集する。独自の指導法で効果を上げている学習塾の情報も集め、組合員の経営の参考にしてもらう。
 同組合では、大手塾と同様の情報を父兄や生徒に提供すると同時に、組合員のパソコン導入にもつなげたい考えだ。

不用品を修理、展示。無料で配布!(千葉)
 市から家庭のゴミの収集・運搬を委託されている清掃業者十一社で組織する松戸市清掃事業協同組合は、まだ使える家具、家電製品、衣服などの不用品を修理、展示する施設を独自に設けた。
 施設の名前は「ミニリサイクルプラザ」。
 拠点となる建物は、空き倉庫を活用。ここに各家庭にある不用品を運び、修理、再生して無料で希望者に渡す。再生スタッフは熟練のシルバー世代に、ボランティア奉仕(交通費、昼食を払う)を依頼。施設が広いので、活動グループの勉強会やフリーマーケットにも使うことができる。
 同組合では、市民にリサイクルに関する情報交換の場として活用してもらいながら意識改革を呼びかけていきたい、としている。
 


 中小企業静岡(1997年 4月号 No.521)
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