google

景況ウォッチ

20年8月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果は在庫数量のみ。収益状況、業界の景況を中心に厳しい状況が続いており、7項目が−20以下となっている。

前月の値との比較では、取引条件、設備操業度で項目にて悪化幅が縮小。しかし、原油・資材の価格高騰は、依然として各業界の収益悪化等の影響を及ぼしている。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品] 浜松市
閑散期に入り稼働日数は変わらないが、仕事量が減少している。採算はさらに悪化してきた。
[鉄鋼・金属] 湖西市
すべての副資材の値上げが続いているが、販売単価への転嫁が容易ではない。
[電気機器] 静岡市
猛暑によりエアコン、冷蔵庫の出荷が好調。収益面も若干好転しているが、資材価格高騰のため販売の伸びの割には、収益増は小さい。
[宿泊] 伊豆の国市
ガソリン代キャッシュバックキャンペーンの効果で宿泊者数が増加。しかし、売上は前年並みで価格が低下している。
[運輸] 島田市
4月から8月にかけ燃料は35円高騰。各社経営状態は厳しいが、一部で燃料価格の変動を理解し、期間を特定して運賃を加算する荷主も出始めた。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。