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ビジネスレポート

「日伯交流年」を記念しブラジル視察を実施

静岡県中小企業労務改善団体連合会

パラナ州知事(左)に直筆の掛け軸を贈るスズキ協力(協)中村専務理事(中央)。写真下は、サンパウロ市内のイビラプエラ公園でのスナップ。

人事・労務管理の改善に取組む中小企業組合やグループなど、85団体で組織する県労務改善団体連合会(梅原秀夫会長)では、7月10日から12日間の日程で、ブラジル視察研修を行った。

この視察は、今年がブラジル移民100年・日伯交流年にあたることから実施したもので、同連合会会員ら24人が参加。近年、目覚しい経済成長を続ける同国の社会・経済事情をつぶさに視察した。

中でも、都市部へのマイカー乗り入れ規制やゴミの分別回収を失業対策・過剰農産物対策と併せて実施するなど、先進的な取組みが評価され、1992年の「国連環境問題会議」で、「奇跡の街」として特別表彰されたパラナ州のクリチーバ市では、同州知事を表敬訪問。

視察団の団長を務めた山川安豊県重機建設業工組専務理事は、パラナ州知事との会見で、

「国際会議で高い評価を受けた当市を、環境と食糧問題を主テーマに日本で開催された” 洞爺湖サミット“直後に訪問できたことは、光栄だ。両国が手を取り合い、日伯交流200年に向け、新たなスタートを切りたい」とあいさつ。

また、スズキ協力協組の中村正誼専務理事から、「釣月耕雲」(月を釣り、雲を耕すような大きな気持ちを持つ、の意)と書された同氏直筆の掛け軸が州知事に贈られ、両国の友好を深めた。

このほか、イグアス市が進める開発区域の建設現場、ベンチャー企業育成施設などの視察やマナウス市郊外にある日系企業の現地社員との懇談など、活発な視察研修を実施した。

山川団長は、

「5年前にも視察したが、この間の発展ぶりには目を見張るものがある。パラナ州知事やイグアス市工業局長との懇談など大きな収穫があった視察だった。これを会員の事業に活かしていきたい」と述べた。

関連リンク

静岡県中小企業労務改善団体連合会

静岡県重機建設業工業組合