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景況ウォッチ

20年7月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、在庫数量のみ前年同月を上回る結果。収益状況、業界の景況を中心に厳しい状況となった。

前月の値との比較では、売上高など6項目にて悪化が縮小。しかし原油や資材の価格高騰は、依然として各業界の収益悪化等の影響を与えている。

業界の声

対象17業種より抜粋

[食料品製造] 沼津市
原料となる魚が今後の漁獲について先行き不安から、価格高騰の兆し。また、燃油高騰によるコスト高の影響も強く懸念される。
[電気機器] 静岡市
エアコン、冷蔵庫の販売数はこの時期の気温に大きく左右されるが、7月に入り猛暑到来でそれぞれ販売数が伸びている。
[輸送用機器] 浜松市
2輪は国内外とも低調で、売上げは減少傾向。4輪は国内生産、販売とも厳しい状況だが、輸出が好調のため全体をカバーしている。
[家電小売] 静岡市
オリンピックの時期はテレビ需要が伸びるといわれるが、想定以下となり厳しい状況。
[運輸] 静岡市
荷主に対し値上げ交渉を積極的に行い、一部で値上げに応じる荷主もある。夏物の出荷が活発化するが、荷主自体が前年より不景気な様子。依然、燃料の高値推移で収益はさらに悪化。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。