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事務局 多士済々

商店街へ賑わいを取り戻すお手伝いを

菊川駅南新町商店街協同組合
事務局 松村京子さん

「子どもの頃、賑やかな駅前の商店街に出かけるたびに、ワクワクしたことを今も思い出します」。

駅前に連なる賑やかな商店街は、子ども心に華やかな場所と映った。

だが、時とともに街並みの老朽化が進み、賑わいが失われつつあった昭和61年、土地区画整理事業の計画が持ち上がる。翌年、商業者や行政らによる駅南商店街近代化協議会が設置され、新たな商店街づくりが動き出した。

「ちょうど役場の臨時職員をしているとき、その事務局が隣室に置かれ、事務員が退職するからと後任に誘われました」。

JR菊川駅南口からおよそ500メートル続く商店街は、駅前、中央、駅南新町の商店街区から成り、これらで組織する連絡協議会の事務局も担う。4年前、20年近くコンビを組んだ事務局長が退職。以来、事務をひとりで切り盛ってきた。

平成4年、区画整理事業の先行する駅南新町が法人化。高度化資金を活用し、街並み整備に着手した。組合の設立事務とともに高度化事業の計画書づくりにも携った。

「商店街を生まれ変わらせたいという組合員の熱意を肌で感じ、少しでも力になりたいと思った」。

平成9年、カラー舗装や街路灯が完成。新築された組合員店舗の店頭には、イヌやパンダなど実物大の動物キャラクターが置かれ、大人から子どもまで楽しめる街並みへと一新した。

「商店街に足を向けさせるためには、ここに来れば何かやっている、そんな期待感づくりが絶対に必要です」と組織の垣根を越え、商店街が一体となり、ほぼ毎月趣向を凝らしたイベントをうつ。

「お客様の楽しそうな顔をみると、何物にも代え難い充実感を感じます。商店街に賑わいを取り戻すお手伝いをさらに続けたい」。

2年前に飼いはじめた愛犬との散歩が日課。

「仕事を終えて自宅に戻ると、私の帰りを待っているんです。その仕草が可愛くて」と目を細める。