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編集室便り

本誌の編集に携り、丸1年を迎えた。

1年前の本欄で触れた「いかに多くの“含み資産”を持ち」そして「それらを取捨選択し、限られた誌面にそのエキスを反映させ、提供するか」をこの1年、心がけてきた。だが、刷り上った本誌に改めて目を通すと、対象への踏み込みが不足し、情報が十分に引き出し切れなかったり、逆にアレコレ詰め込み過ぎて、まとまりに欠けることも多かったことを痛感する。

誌面上の原稿量に対し、どれだけ多くの表面に出ない情報を有するかが、“含み資産”の価値であり、それは表に出なくとも、次に必ず生きる“資産”であるはず。

いかに対象に踏み込み、情報を引き出し、“含み資産”を蓄えるか。そして、それを十分に咀嚼し、誌面に反映することができるか。

これは、冊子の編集に限らず、あらゆる業務に求められる姿勢であると思う。(住川)