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景況ウォッチ

2月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果となった項目は、依然として在庫数量と設備操業度のみ。

しかし前月の値との比較では、在庫数量を含め5項目で悪化幅が縮小し回復の兆しが見られる。特に資金繰りにて大きく改善した反面、これまで好調だった販売価格がやや低下した。各業種から、人員不足の声が聞かれる。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品]浜松市
操業度が急落。暖冬により冬物が動かず春夏物の受注が急減している。業界では、早くも秋物の傾向が話題となっている。
[窯業・土石製品]静岡市
他地域メーカーが低価格にて県内に進出していることが要因で、製品販売価格が低下傾向となっている。
[一般機械]浜松市
設備操業度は堅調であるが、雇用人員は増加していない。大企業に比べ、中小企業の景況は横ばい状況を脱していない。
[旅館業]伊豆市
離職者は増えている反面、求職者が少なく雇用人員は減少傾向。バブル期のような人手不足になりつつある。
[建設]静岡市
工事単価は上昇しつつあるが、人手不足による工期の遅れが課題。作業員の高齢化も進んでおり、対応を急がねばならない。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。