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特集

平成19年度
静岡県産業施策のあらまし(商工労働関係)

静岡県は19年度より、本庁組織の大幅な改正を行った。

複数の部の間で調整してきたテーマを一つの部に集約するなどし、行政需要の変化に的確に対応するための措置。これにより、商工労働や農林水産、観光行政などが統合され新たに産業部として発足。商工業局など五局体制を敷き、総合的な施策を展開することとなった。

今月号は、その中から商工業局・就業支援局の施策概要を、来月号はしずおか食料産業クラスター形成支援をはじめ産業界との連携による農林水産業の振興事業を中心に施策の紹介をする。

主要事業の概要

■事業名(主なものを要約・抜粋)

商工業局

産業の生産性の向上
新事業・新産業の創出

静岡トライアングルリサーチクラスターの形成

●静岡トライアングルリサーチクラスター形成促進事業 (技術振興室) 7,626千円
県内三地域のクラスター形成事業の推進を図るために、産学官コーディネート機能の強化、クラスター間における情報共有の強化のほか、三地域が共同で実施するフォーラムの実施や国内外の展示会への出展を行う。
●富士山麓エリア研究開発促進事業費助成 (技術振興室) 3,000千円
文部科学省の富士山麓「都市エリア産学官連携促進事業(発展型)」(平成19〜21年度の3年間、年間約2億円(申請中))の円滑な推進を図り、研究成果(一般・発展型)を地域に普及する事業を行う(財)しずおか産業創造機構に対して、実施地域である沼津市、三島市、富士市、富士宮市、長泉町とともに助成する。
●フーズ・サイエンスヒルズ形成促進事業費 (技術振興室) 28,000千円
静岡中部「都市エリア産学官連携促進事業(発展型)」の「心身ストレスに起因する生活習慣病の克服をめざしたフーズサイエンスビジネスの創出」に関する研究開発(平成17〜19年度の3年間、年間約2億円)の円滑な推進を図り、研究成果を地域に普及する事業を行う(財)しずおか産業創造機構に対して、実施地域である静岡市、焼津市とともに助成するとともに、静岡工業技術研究所に機能性食品等の製品化に向けた試験設備を整備し、地域企業を技術面で支援する。
●知的クラスター推進事業費助成  (技術振興室) 33,000千円

文部科学省の「知的クラスター創成事業(第2期)」(平成19〜23年度の5年間、年間5〜10億円(申請予定))の円滑な推進を図り、研究成果(第1・2期)を地域に普及する事業を行う(財)浜松地域テクノポリス推進機構に対して、実施地域である浜松市とともに助成する。

●先端レーザー活用促進事業費  (技術振興室) 18,000千円

浜松工業技術支援センターを光技術に関する研究開発拠点と位置づけ、「地域結集型共同研究事業」(平成12年12月から5年間、文部科学省/(独)科学技術振興機構委託費約13億円)で整備・試作した最先端のレーザー装置を地域企業に開放するとともに、引き続き、参画企業と共同して試作機、基盤技術の改良、高度化や、ワークショップの開催による地域企業の技術者の人材育成等を図る。

平成19年度 県産業施策