7月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目において前年同月を上回る結果は、在庫数量と設備操業度の2項目のみ。

前月の値との比較では、多くが悪化傾向を示す中売上高と販売価格がやや上昇。

製造業、非製造業ともに中東情勢の悪化から石油及び石油製品の価格上昇や天候不順が経営状況に大幅な悪影響を及ぼしている模様

業界の声

対象17業種より抜粋

［食料品］ 浜松市

売上は前年同月を上回ったが売値値上げによるもので、実際は収益状況と資金繰りが悪化。野菜の仕入価格と燃料費の高騰が著しく、悪化の要因となっている。

［木材・木製品］ 静岡市

業界内は、好調・不調の企業で2極化が進んでいる。今後、資材価格の上昇などコストアップが懸念される。

［電気機器］ 静岡市

長雨などの天候不順により、エアコンや冷蔵庫といった夏期主力の家電品が不振。

［建設］ 藤枝市

長期不況、燃料費上昇、公共工事減少、採算割れ受注と好材料が見当たらない。今後、電子入札・納品の対応も求められる。

［運輸］ 富士市

8月よりさらに軽油価格の値上がりが販売業者より有り。依然運賃値上げは見込めず、企業の倒産が心配される。

DI値の推移

※DI値＝［（増加・好転組合数−減少・悪化組合数）／対象組合数］×100

なお、｢在庫数量｣のみマイナス値が大きいほど好要件としている。