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蓮っ子おこわ、沼上ポテト…

地元産オリジナル品が人気

(企)ふく福




▲組合で運営する喫茶「すわの泉」

▲「ゆらら」の外観





■案内図(「ゆらら」パンフレットより)


開館時間 10:00〜22:00(日・祝日20:00)
 休館日 毎週火曜日
 TEL 054-263-3456

 静岡市の北東・南沼上地区に四月二一日オープンしたふれあい健康増進館「ゆらら」(静岡市振興公社が運営)。近隣のゴミ焼却場の余熱を利用した同施設は、温泉プールやジャグジーからヒーリングルームまで揃え、連日の盛況が続いている。
 そうした中、一階にある喫茶コーナーでは、蓮っ子おこわ、スルガエレガントやムラサキイモのゼリー、タケノコや蓮を利用した弁当といった地元産のオリジナル加工商品を揃え、入場者の目を止めている。
 「すわの泉」と名付けられたこの喫茶、実は地元住民十四名で組織した(企)ふく福の運営によるもの。南沼上地区は、ミカンをはじめ農作物の品質の良さでは以前から定評があり、七年前からは毎週日曜日に「沼の朝市」と名付けた露店売りを行い、市内各地から人を集め賑わってきた。そこに同施設の計画が持ち上がり、家族を中心とした幅広い客層を見込めることから、地元のPRと農作物加工品の有効活用を目指すことで住民の意見が一致。これまでの商品に加え、施設向きの新商品の開発や加工施設の準備を進めてきたものである。
 「蓮などを利用した新商品開発にかかる成分分析の煩雑さや添加物を使わないゆえの賞味期限の扱いの難しさなど課題は多かったが、組合を通じて力を合わせてきたおかげで自信のもてる商品ができた。これからも商品開発とサービスを充実していきたい」(濁澤敏雄理事長)と意欲的だ。


中小企業静岡(2001年 5月号 No.570)