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●四年間で三二〇〇台以上の実績

 
放置自転車をリサイクル

                  
静岡県西遠自転車商業(協)


 
 引き取り手のない放置自転車をよみがえらせよう―。浜松市の自転車店を中心に組織する静岡県西遠自転車商業(協)では、浜松市との協調体制で、放置自転車のリサイクル事業に取り組み実績をあげている。
 スタートは平成七年。市は条例を設け、放置自転車を保管所へ撤去し、半年内に引き取るように持ち主に通知しているが、結局、持ち主は現れないケースが多い。しかし、「本当に乗れない自転車は、四分の一以下」(保管所担当者)という。
 そこで、組合員が立ち上がり、半年以上たった引き取り手のない自転車を市から受け、整備してもう一度安く市民に提供することとした。
 浜松市内では、年間五千台ほどが撤去されているが、本年度も既に九〇〇台以上をリサイクルしている。なお、収益の一部は、福祉基金などに寄付している。
 組合では、「店先には九千円以下で並べている。整備の手間を考えると利益までにはなかなか届かない。でも、廃棄処分にすれば派生する問題も多い。もっと自転車を大切にしてほしい」(御園井理事長)とリサイクルへの取り組み姿勢と自転車に対する愛着をみせていた。


↑ 市から受けた自転車は、組合員の手で、リサイクル車として生まれ変り、店先に並べられる。


中小企業静岡(1999年 3月号 No.544)