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沼津事務所発
職員3名でスタート


今年、事務所開設三〇年

手狭な部屋でスタート

 沼津事務所も今年開設三〇年を迎える。
 「沼津事務所って昔、会議所の中にあったんですか」
 昭和四四年開設当初は、沼津商工会議所の三階一室を借りていたことを、今の事務所の若い職員は知らない。
 部屋は十坪。
 所長以下三名の職員とはいえ手狭である。応接机も一つしかなく、お客さんが多い時は、勢い職員の机が急遽応接机に早変わりするという有様であった。
 困ったのは込み入った相談の時、その時は近所の喫茶店を利用して相談を受けたこともあるという。
 とはいえ、立地は申し分なく近所に商工中金、国金、信用保証協会の各沼津支店そして沼津市役所がある。組合の方も役所や銀行の用事のついでに気軽に事務所に寄ってくれることも多かった。

心温まる式典を

 昭和四四年当時といえば、ご承知の通り東名高速道路の開通、翌年は大阪万国博覧会の開催など高度経済成長の真っ盛りで、組合も企業も設備投資意欲も高く、沼津事務所でも金融相談がひっきりなしの時代でもあった。
 現在の沼津市八幡町に移転したのは、昭和五五年である。
 銀行として使用していた建物を借家したものだが、



 ▲ 平成五年 現事務所に新装し
   祝賀会を開催した。

中でも圧巻は金庫である。さすが銀行の金庫で、二坪ほどの大きさで扉は頑丈な鋼鉄製、さもやこれでは泥棒も入れまいという代物であった。土地、建物を買い取り現在の事務所に新装したのは平成七年。この時取り壊したが、工事業者が「この金庫の取り壊しには思わぬ出費がかかった」と嘆いたほどである。
 沼津事務所の昔を知る職員も組合関係者も少なくなった。
 今年は沼津事務所開設三〇周年式典を開催する予定である。
 懐かしい顔ぶれも再会できると思う。格調高い式典であると同時に、心温まる祝賀にしたいと考えている。    (杉山)


中小企業静岡(1999年 3月号 No.544)