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平成11年度
ネットワーク
第44回
組合百景
読者プラザ
編集室だより

琵琶湖のヘドロを再利用            (滋賀)

 県内の造園や土木業者約四〇社で構成する県景観緑地協同組合は、琵琶湖のヘドロを肥土と建築用の骨材として再利用するシステムを開発。
 分離槽に入れた泥水は自然重力で泥が沈殿し、水と分離する。そこで泥だけを取り出し、回転式の「求心沈降分級機」という遠心力を利用した装置で泥と細砂にさらに分離する。
 泥は肥土、細土は生コンなどの原料となる骨材に利用。また、リサイクルした肥土は通常のものより倍以上生育する。
 同組合では、この装置により農業排水や雨水の浄化にも効果を期待している。

全国から参加。「大工塾」を開塾         (秋田)

 米代川流域の杉を家造りに活かそうと関連業者らで結成した「モクネット事業協同組合」は、埼玉県朝霧市で”もくねっと大工塾”を開塾した。
 会場は、県の支援を得て完成したモデルハウスの二階。受講者は五〇代のベテラン大工から、二〇代の東京や長野の女性大工まで総勢二四人。
 一年を通じて多彩な講師を招き、@杉、製材の話A現場で使える構造力学B住み手から見た住宅C大工の生き残り方D環境問題と木造住宅、など広範囲の内容を学ぶ。
 同組合では、産地と造り手が相互に研鑚しながら、今後の木造住宅をトータルに考える「新しい大工像」を模索する試みだ。

CGで靴の型紙作成。曲線も容易に!       (兵庫)

 日本ケミカルシューズ工業組合は、靴の設計や販売情報検索などに関する「ニーズ即応シューズ設計製造販売支援システム」を開発した。
 同システムの「バーチャルデザインシステム」では、靴製造の原点となる木型制作にコンピューターグラフィック(CG)を活用。作業を画面上で表示し、型紙に落とし込むことで、制作工程の省力化が図れる。
 また、消費者が履き心地の良い靴を提案する「靴型、靴内法、足型データベース」や、メーカーと卸を直結し、卸からみてニーズに合った該当商品を検索する「感性情報検索システム」も開発。
 今後は、これらのシステムを組合に設置して共同利用していく。


中小企業静岡(1998年 9月号 No.538)