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平成11年度
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 昭和四九年商工中金に入庫。
本店営業部から名古屋支店、本店営業部、ニューヨーク支店、総合資金証券部、松戸支店次長、国際部企画役、津支店長、人事部研修室長と歴任。
今年の七月に静岡支店長に着任。この間海外店舗開設の諸準備を重ね、商工中金で唯一の海外支店(ニューヨーク支店)の開設に参画した。

静岡の印象は。

松尾 今まで静岡は、商業が盛んというイメージが強かった。しかし、実際に挨拶に伺うと商業だけでなく郊外には工業団地組合が数多くあり、優秀な中小企業と元気な経営者を肌で感じることができた。
当金庫の諸先輩が築いてきた伝統を上手に引き継ぐことが使命と思っています。

今後の抱負をお聞かせください。

松尾 景気の低迷、国民の消費意欲の低下によって各企業は経営のリストラを進めており
ます。コストダウンの徹底を図り、中小企業の新技術・新分野の展開に対し、理解を深めて側面からサポートしたいと思っています。

今までに印象に残ったことは。

松尾 商工中金のニューヨーク支店開設の時が、一番印象に残っています。商工中金に関する法律改正に伴い、ニューヨーク支店開設を機に、当金庫が取引先中小企業の海外現地法人に直接融資をおこなうことができるようになりました。国内のみならず海外でもお取引先の事業活動を金融面で支援できると自負しております。

海外勤務の中ではどんな体験をしましたか。

松尾 支店開設時には、現地の日系金融機関二五行に赴いて担当者から様々な開設時のノウハウや注意点を吸収しました。具体的には、必要な行政当局の認可、事務所物件の選定や通信設備の設置等を全くゼロから丁寧に教わりました。
日本に戻って来て私が企業にご挨拶に伺う場面で、当時の現地担当者と偶然にもお会いする時など思わず昔話に花を咲かせる事もあります。人数こそ少なかったのですが、当時の支店開設準備に関わった期間で得た経験は今の私の仕事の原点にもなっています。
また、三〇代の若い頃にこのような機会を与えられ、ダイナミックな仕事に熱中できたことは、今でも自分の財産です。

職場で気をつけていることは何ですか。

松尾 職場のコミュニケーションです。普段我々は、同僚と刺激しあい仕事のレベルアップを考えています。そこで今後業務の合理化を行う上でも組織的なパワーアップが必要とされています。組織全体で本音を語り全体が、ステップアップをすることが大事だと思います。そのために、普段から良い人間関係を保つことが、良い職場を創り出します。

人事部研修室長時代にはどんなことを職員に話されていましたか。

松尾 若い職員のやる気を引き出し、そして目標を持たせ一流の金融マンに育てあげるかが、私の課題でした。同時に当


「本音で語ることが大事」と語る支店長

金庫の業務をよく理解し、よりお客様の立場で接することができるようにと研修を行いました。

支店長の趣味は。

松尾 現在、単身赴任中ですが、健康管理には特に気をつけています。また、おいしい料理を食べるのが好きで、さっそく家族で用宗のおいしいお寿司屋さんの生シラスをいただきました。実は名古屋支店時代にも、久能のいちごを食べるために静岡まで車を飛ばしたこともあります。また、静岡県は伊豆半島には有名な温泉も多いことは以前から承知しておりますので、時間があれば、ゆっくり温泉巡りをしてみたいです。静岡市周辺にも体に良い温泉があると聞いています。また休日を利用していきたいですね。


大きい声と手振りを交えた支店長は熱血感タイプ。未知の分野にチャレンジする気持ちを持ち続ける支店長のような姿勢がこれからの社会に必要なことであろう。


中小企業静岡(1998年 9月号 No.538)