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顧客と組合員の
信頼関係を橋渡し
静岡県板金工業組合 専務理事


土田 彰顕

組合で『責任施行マニュアル』を編集
 県内の板金業者でつくる組合の専務理事を平成五年から務めている。
 就任した翌年、組合は創立三〇周年を迎え、記念行事を行った。
 「組合にお世話になるまで、この業界のことはあまり詳しくなかったので、私にとっては、勉強させていただくいいチャンスでした」と振り返る。
 組合員の多くはトタンなどの建築板金業者だが、近年、その数も減少傾向に。
 「高齢化に加えて、ここ数年の不況の影響が大きい」と厳しい現状を語る。
 こうした中、組合では業界の近代化を模索。その一環として、この三月に『責任施行マニュアル』を編集した。
 ここでは、業界の全国団体が作成した基準の工法を示すとともに、組合員が行った工事に対し、組合が保証書を発行することをうたっている。
 「組合員は、今までも責任を持って仕事をしてきましたが、これを口約束ではなくて書面によって明確にしようというわけです。個人の仕事を組合で保証するというのは、業界では画期的なことです」
 組合員の仕事は、住宅建築などの下請けが中心。これまでは、その仕事ぶりを顧客に知ってもらう機会が少なかった。
 「保証書を出すことによって、組合員とお客さんとの間に直接的な信頼関係が結ばれ、業界の地位向上につながれば…」とその成果に期待を寄せる。
年齢の数までフルマラソンを
 趣味は走ること。四〇歳の時に健康を考えジョギングを始め、六〇歳からは市民マラソンにも参加している。
 「一生に一度でいいからフルマラソンを完走したい」という夢も六一歳の時に達成。以来これまでに十六回のフルマラソンを完走している。平成七年にはホノルルマラソンに挑戦し、三三度の猛暑の中で見事に完走した。
 マラソンの秘訣は”無理をしないこと”。タイムを競わず、自分のペースで走る。
 「完走することよりも、それに備えて節制し、健康管理をするのが目的ですから」という。
 走りはじめてからは風邪ひとつひかず、高かった血圧も落ち着いた。
 「ここまで来たら、自分の年齢の回数までフルマラソンに挑戦したい」と笑う。 昭和六年二月生まれ。水瓶座。
 
 

 


中小企業静岡(1997年 5月号 No.522)