4月の情報連絡員月次景況調査より

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、前年同月を上回る結果となったのは在庫数量のみ。好結果が続いていた設備操業度も今月は、わずかにマイナスを示す結果となった。

前月の値との比較では、特に雇用人員が改善しており新卒採用数が増加したものと思われる。収益状況、業界の景況が他に比べやや悪化傾向が拡大。

業界の声

対象17業種より抜粋

［繊維・同製品］ 浜松市

製品輸入に歯止めがかからず、天候もはっきりしないことから受注先も様子見で、発注はこま切れ。組合員は、苦しい状況となっている。

［輸送用機器］ 浜松市

軽四輪車が現時点では好調であるが、中長期的には減産が見込まれる。メーカーの海外展開（現地調達→生産・販売）に下請は、今後一層対応を迫られる。

［サービス業（宿泊業）］ 伊豆市

ゴールデンウィーク前半にあたる4月末は好天が続いたため、売上高が微増した。

［設備工事］ 富士市

景気は多少上向きになっていると感じられるが、資材の値上げが昨年以降続いており、各社とも利益増までには至らない様子。

［運輸］ 静岡市

軽油価格は昨年に比べて1〜2円値下がりしているが、収益状況は依然として厳しい。労働条件、賃金問題から一部の事業所で人員の補充ができないところが出ている。

DI値の推移

※DI値＝［（増加・好転組合数−減少・悪化組合数）／対象組合数］×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。