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事務局 多士済々

組合は創業以来の連続黒字
大規模な土地開発に夢抱く

沼津市不動産業協同組合
事務局長 長谷川雅一氏

組合への就職は昭和58年4月。大学法学部の4年時に他企業の内定を得ていたものの、設立したばかりの同組合から熱心な誘いを受けたのがきっかけだ。

「初代理事長から組合のビジョンについて熱心な説明を受けたから。夢のある話。できあがった組織よりも魅力に思えたんです」。

行政とタイアップし、大規模な土地開発を行うのも組合が思い描く業務の1つだ。

就職早々、経験したのは三島市の区画整理事業だ。組合が用地の一画およそ3000平方メートルの素地を購入し、地権者として事業の完成を待った。その間、およそ4年。「金利9.375%、利子だけで月130万円の時代もあった。これに持ちこたえたのも、組合だからこそ」。

同時に、不動産に関する様々なノウハウを身につけることができた。「減歩率とか行政指導の内容とか、これらは区画整理事業に実際に関わってみないと分からない点。そういう意味で、組合員も僕もいい勉強になりました」。

最近では、組合の信用力の向上を背景に、大手企業の広大な遊休地開発なども数多く手がける。しかし、土地売買については常に堅実さを貫いてきた。組合は創業初年度を除き、これまで連続黒字を確保してきたのは、事務局として自身の誇りであり、組合の自慢だ。

「夢? まだ当初の夢は捨ててませんよ。百区画規模の宅地開発。そんな大きな仕事をやってみたい。この25年間で、組織体制も資金繰りもノウハウもメドがたちましたので」。

スポーツが趣味。バトミントンのクラブチームに所属し活躍中だ。また十数年前、子供とともに始めたサッカーでは、リフティング100回を競い、99回まで先行しながら、最後に逆転された過去を今も悔しがる。