google

ビジネスレポート

組合ブランド住宅 受注好調

藤枝建築事業(協)

焼津市大覚寺に建築中の組合ブランド住宅。木造在来工法の技が随所に活かされている。

同組合が提唱する木造在来工法のブランド住宅「ふじえだ四季の家(仮称)」の受注が好調なスタートを切った。

今年1月から組合加盟工務店などで販売され、わずか4ヶ月で9棟の受注実績をあげている。組合は今年、中央会の補助事業「活路開拓事業」を実施し、パンフレットの作成や住宅展示会、ユーザーへの試験的営業、意識調査などを行い、組合ブランド確立に向けた各種調査をおこなう考えである。

住宅建築業界は、現在、大手ハウスメーカーなどの地方進出などで元請シェアは年々先細りの状態が続いている。藤枝地区の元請シェアは、わずか20%余りにとどまっているのが実情だ。受注不振の原因が、営業力の弱さや在来工法のPR不足にあると判断し、今回のブランド化着手に踏み切った。

同住宅の条件は、(1)国産材70%以上を軸組みに使用(2)法で要求する耐震強度を上回る強化な造りとする(3)引渡し後の2年間のメンテナンスの義務付け―など基本3項目を決め、これに適合する住宅を組合ブランドとして認定。高品質・アフターサービスの充実を保証する。加えて、認定住宅に対しては焼津信用金庫との提携により、最高優遇金利が適用された場合は5年間で1.8%と優遇されるメリットもある。

「ブランド化は組合員の営業支援を行うためのもの。受注は組合傘下の事業所が個々で行う。このシステムを地域に根付かせていきたい」と望月隆睦理事長はのべた。