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ビジネスレポート

旧静岡市で34年ぶり工業団地建設へ

アオイ・テクノパーク協同組合

旧静岡市で34年ぶりに建設着工が予定される同市葵区新間の予定地。

静岡市として34年ぶりの工業団地が、来年3月の完成に向け、6月にも同市葵区に着工される運びとなった。

組合員は印刷業、ダンボール製造、内装工事業など静岡市の5社。景気回復により各社の需要は増加傾向にある一方で売上競争は激化するなか、工場狭隘化や住工混在の解消をはかり経営革新に向けた基盤強化をめざす。

建設予定地は、葵区新間の市街化調整区域で面積はおよそ4万8千平方メートル。組合加盟五社が工場や倉庫などを建設する。土地取得、建物建設、機械設備などを含む総工費は44億円。

資金は金利0・95%で3年据置、20年返済の高度化資金18億円を調達する。また、商工中金や地元金融機関などから17億円の協調融資を得るほか、8億8000万円は自己資金を予定している。

平成16年に6社で準備組合を立ち上げ、工業団地建設について研究を重ね、今年3月の中小企業基盤整備機構、静岡県らによる診断等を経て今回、正式に工事着工が認められた。

同組合の杉本悦朗理事長は、「工業団地の事業運営にあたっては、共同給水や福利厚生事業のほか共同購入、産業廃棄物処理委託事業など、集団化のメリットを追及していきたい」と語った。