同組合は二月五日、榛原郡吉田町で組合葬祭場「愛ホール」の竣工式や内覧会を開催した。
竣工式には組合員のほか田村典彦吉田町長、佐藤成行吉田町商工会会長、中央会ら行政、商工団体など五○人が出席し、会館の完成を祝った。
挨拶にたった同組合の高橋敏昭理事長は、
「近年、葬儀のあり方は形式が排除されつつあり、心に残る自由な方法や簡便性、会館葬へとニーズは変化している。当ホールを拠点に事業の充実を図りニーズに即した事業展開を図っていきたい」と抱負をのべた。
来賓の田村典彦町長は、
「時代の変化に即応した葬祭事業として、末永く発展させていってほしい」と期待をよせた。
また佐藤吉田町商工会会長は、
「組合設立後、わずか三年で会館を建設するという快挙は一人ひとりの努力のたまもの」と組合員を称えた。
中央会の熊切貞一指導統括部長は、「中小企業も守りから攻めの経営が求められている中、地元商店らが自前の葬祭会館を建設したのは全国でも前例のない試み。役職員のリーダーシップのたまもの」と紹介した。
同ホールは、同町片岡のおよそ千坪の敷地に建設されたもので百坪の平屋建て。百三○人の参列者を収容する式場、会食場のほか遺族控え室、僧侶控え室などを設けた。土地は借地で、工事費はおよそ一億四千万円。建設に当たっては組合員全員から出資を募るとともに、およそ九千万円は金融機関から調達した。
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