特 集 
 多士済済 
 視 点 
 編集室便り 



 指導員の現場から
 ブログ活用で
 組合ホームページを活性化 




ホームページ制作現場の声

 平成九年度から十五年度にかけて中央会は、補助金を活用した組合ホームページ作成支援を行った。担当として制作現場に足を運ぶうちに、HP全般について相談を受ける機会が多くなった。
 一番多いのが、サイトの更新に関してだ。組合担当者は「メンテナンスをする時に、何から手をつけたらいいかわからない」「業者に見積もりをとったら、思ったより費用が高いので保留中」「ホームページの更新は、大事だと思うけど、なかなかできないんだよね」と話す。
 私自身も、簡便な更新手段を探したが、オールラウンドで解決できる方法をなかなか見つけられないでいた。


“ブログ”は更新が簡単

 総務省が昨年五月発表した同年三月末のブログ利用者数は約三三五万人。来年三月末には現在の静岡県人口の二倍以上の約七八二万人と爆発的に増加することを予測している。
 ブログとは、更新が簡単で安価に利用できる最新型ホームページで、従来型の弱点を補う新しいコミュニケーションツールの一つ。
 増加予測の理由は、更新作業の大幅な簡便化にある。通常のホームページ更新では、FTP操作やHTML言語などの専門知識が必要であったり、HP作成ソフトに依存したりするのだが、ブログでは、これらを要することなく、簡単に更新ができるからである。
 プロが製作したおしゃれなデザインテンプレートを利用でき、安い初期費用、自分で行えば更新費用が無料になること等も普及に拍車をかけている。
 しかし、ブログにも弱点がある。全体デザインが定型化されるため、デザインの自由度が制限されることだ。ただ、デザインにこだわりがなければ、ブログを利用する選択も良いと思う。

コミュニケーションツールとして最適

 昨年、青年経営者で構成する静岡県青年中央会のホームページ担当者からリニューアルの相談を受けた。
 主な目的は、更新作業の手間を少なくし、枠にとらわれない発想でサイト運営したいということ。
 大ざっぱに言うと、ホームページは一方方向に情報を伝え、ブログは双方向でかつ、瞬時にコミュニケーションを図れると言われる。青年経営者は現場の第一線を担当するなど、概して時間的な制約が多い。これに対し、会員がブログの掲示板・チャットを利用すれば、時間を見つけて携帯電話画面等で、事前に定例会等の議案についての意見交換などを可能にする。すなわち、掲示板等の書き込みの内容を共有することで、会員同士の情報交流を一層促進し、本番の会議等も効率的に進行することができる。
 私は、ホームページのリニューアルを機に、会員の親睦が、さらに深まることを期待し、担当者にブログ導入を奨めた。組合関係者の方々にも、ブログを再認識して頂きたく思う。
 思い立ったが吉日のことわざがあるように、興味のある方は、是非ブログ作成を始めましょう。
(関本)



中小企業静岡(2006年2月号No.627)