特 集 
 多士済済 
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 編集室便り 



特 集

「速さ」「質」を経営の強みへ

 経営上の強みは、「顧客への納品・サービスの速さ」と回答した事業所が二六・五%と最も高く三年連続一位。「製品の品質・精度の高さ」が二五・二%と二位で、「商品・サービスの質の高さ」が二二・六%、「組織の機動力・柔軟性」が二二・一%と僅差で続いた。企業が商品やサービスなどの「速さ」や「質」を高めていこうとする背景には、国内外の企業間競争がますます激しくなっていることが伺われる。

■経営上のあい路の変還
 ◆最近5年間の経営上のあい路の返還(静岡県計)(複数回答:%)

項目
平成17年度
平成16年度
平成15年度
平成14年度
平成13年度
順位
比率
順位
比率
順位
比率
順位
比率
順位
比率
販売不振・受注の減少
1
41.6
1
47.0
1
52.4
1
53.3
1
60.3
人材不足(質の不足)
2
37.1
4
32.1
5
23.5
5
20.6
4
27.8
同業他社との競争激化
3
36.3
2
36.8
2
44.3
2
44.3
2
45.2
製品価格(販売価格)の下落
4
27.3
3
32.8
3
35.1
3
30.8
3
41.3
原材料・仕入品の高騰
5
26.1
6
18.5
10
7.1
11
6.5
9
6.3
納期・単価等の取引条件の厳しさ
6
22.1
5
26.8
4
27.7
4
23.5
5
22.7
人件費の増大
7
16.3
7
14.0
6
14.0
7
13.8
6
15.1
製品開発力・販売力の不足
8
13.5
8
12.8
8
10.7
6
16.9
7
13.7
取引先の海外シフトによる影響
9
7.0
9
10.0
9
8.5
9
11.9
8
10.2
環境規制の強化
10
6.8
12
6.4
11
6.6
12
5.1
10
5.8
安価な輸入品の増大
11
6.0
11
7.8
12
6.2
10
9.9
金融・資金繰り難
11
6.0
10
9.7
7
11.8
8
13.6
11
4.9

従業員の労働時間

 従業員(パートタイマーなどの短時間労働者を除く)の一週の所定労働時間について、「四○時間」と回答した事業所が最も多く全体の五○・三%を占めた。続いて「三八時間超四○時間未満」が二九・三%、「四○時間超四四時間以下」が一三・六%の順であった。
 なお、「四○時間以下」の事業所は、全体の約九割を占める結果となった。




中小企業静岡(2006年2月号No.627)