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静岡県産業廃棄物処理協同組合
組合と組合員20社が
ISO14001を共同認証取得
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▲ISO取得のため組合と
組合員の共通業務を、
合同で研修する
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国、市民レベルで環境を守る意識が年々増加
現在、われわれ市民は一丸となって、日常生活の中で、廃棄物の縮小・リサイクル化を目指している。CO2排出削減のための“クールビズ”、スーパーマーケットでレジ袋の代わりに使う“エコバッグ”など、国レベル、市民レベルで環境を守ろうとする意識が年々高まっている。
産業活動上、排出が余儀なくされる産業廃棄物の適正な取り扱いに力を入れているのが、今回紹介する静岡県産業廃棄物処理協同組合である。
当組合は、昭和五一年二月、組合員四九名によって産業廃棄物業界の発展を目的に設立。組合員は、廃棄物の処理及び清掃の許可を受けた産業廃棄物処理業のほか同処理施設を利用する建設・製造関連業者で構成されている。
車両・重機等の共同購入や金融事業、労働保険事務組合、高速道路通行料金別納事務等を組合事業として実施。平成四年には組合青年部が発足し、次代の業界を担うリーダーとして、活動範囲を広げている。
共同認証でISO14001を取得。
費用は二分の一以下
今年六月、組合事務所と組合員の二十社が共同認証方式でISO14001を取得した。組合事業による共同認証は県内で二例目となる快挙である。比較的業務が共通する企業グループが同時期にISOを取得しようとする場合有利な取得の方法として全国的にも関心が高まっている。
取得にあたっては、まず各組合員が、社内業務を組合員共通の収集運搬業務とそれ以外の個別業務に分けるなど、業務の洗い出しに着手。次に、共通部分を集団で研修受講し、個別部分をコンサルタントが企業へ個別訪問する形をとった。取得費用は、通常ならば一社あたり約三百万前後かかる費用を二分の一以下の約百〜百五十万に抑えることができた。
近年の産廃処理業者によるISO認証取得の増加傾向の理由は、製造業者などの排出業者が、取引先である産業廃棄物処理業者を選択しつつあることが背景にある。取引強化のため、組合員は優良な業者の証として、『格付け』のメリットは大きい。
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