富士の叫び 
 特 集 
 シリーズ「くみあい百景」 
 新役職員のための基礎講座 
 編集室だより 







▲日常生活に密着した家具や小物の
 ひとつひとつに職人の技が光る。
●日常に和の美を
 
静岡県家具工業組合


 伝統的な技術を生かした家具八〇点が、行き交う人々の足を止めた。
 五月十五日〜二七日にかけJR静岡駅構内の駿河楽市で催された「暮らしの中の家具展」では、静岡市の地場産業である家具作りを紹介。和家具からその技術を生かしたCDケース、コレクションを陳列するためのギャラリーケースなど、工夫を凝らした作品が目を引いた。




▲おごそかに執り行われた献茶式。
 昭和23年から続く伝統を誇る。

●茶祖に新茶を献上
 静岡茶商工業(協)


 静岡茶の茶祖として知られる栄西禅師、聖一国師、大王国師の三国師に新茶を献上する「献茶式」が五月七日に静岡市臨済寺「茶祖堂」で営まれた。
 式は昭和二三年の静岡茶商工業(協)発足時から実施している伝統行事。当日は、組合員や県・市の関係者ら七〇人が参列し、静岡の茶業振興と発展を誓った。
 なお、式が行われた「茶祖堂」は、昭和四三年に茶業に携わる有志により建立されている。



●三十周年を機に、新たな責務を確認
 (社)静岡県環境資源協会


 県内産業が及ぼす環境への影響について、専門的指導を行っている(社)静岡県環境資源協会の「平成十五年度通常総会」が五月二十日、ホテルセンチュリー静岡にて開催された。
 同協会は、昭和四八年に(社)静岡県産業公害防止協会として発足して以来、環境汚染の未然防止や資源の有効活用等の指導に携わり、本年で三十年を迎える。
 時代は公害防止から環境保全、そして近頃は、リサイクル社会の構築や定着といった話題が大変身近になった。その実現のため、企業・行政・県民が一体となり、環境へのより一層の配慮が必要とされている。
 同協会も循環型社会形成における役割を担うべく、多岐に渡る業界をフォローし、今後の社会環境、生活形態の変化に即した広範な知識で柔軟な対応を図るよう、その責務を確認した。
 今回は総会修了後、三十周年記念講演会として静岡県立大学国際関係学部宮田律助教授を講師に迎え、「エネルギーの安全保障とユーラシア情勢」と題し、昨今のイラク情勢を踏まえた上で今後のエネルギー環境について講演が行われた。



●アクトシティに商談サロン
 大学発!ビジネス交流


 浜松大学では、アクトシティ浜松(浜松市板屋町)内のアクトキャンパスに「浜松大学ビジネス交流会」を開設した。
 アクトキャンパスは昨年春からアクトタワー十四階に立ち上げ、一般に向けた講座を開いていたものだが、さらに駅前の便利な位置に各地から経営者を集め、情報交換するなかで、ビジネスチャンスをつかんでもらうのが目的。
 第一回の五月十七日は、開設記念として「会社の上手な活かし方!たたみ方!」と題したセミナーを開催。これまで百以上の倒産案件を手掛けてきた経営コンサルタントの川野雅之氏の実例にそった講演は、たたみ方のみならず再生への実務ヒントとして受け止められた。
 今後は施策の活用方法、インターネットのデータベースの扱いなど、「すぐに使える!実務・実践型のビジネス交流講座」として位置づけていきたい考え。空き教室を活用した「商談サロン」も提供していく。
 産学官の交流の必要性が叫ばれて久しいが、今後、大学の生き残り策の意味も含め「学」側のこうした取組みは多くなっていくものとして注目される。


中小企業静岡(2003年 6月号 No.595)