中小企業白書に組合設立白書。今月号は『白書』と銘打ったものだけで、誌面の半分を占めてしまいました。
 ご存知の方も多いかと思いますが、『白書』はもともとイギリス政府の公式報告書のこと。報告書の表紙が白いのでWhite Paperと呼ばれたことから、『白書』という言葉が生まれました。白い表紙であるため、ありのままの“ガラス張りの報告書”という意味合いもあったようです。
 日本で白書という言葉が使われたのは、昭和22年7月、片山内閣のときに発表された「経済実相報告書」が最初。戦後空前の経済危機に際し、政府も国民も一緒になって、問題を解決していくためには、日本経済が今どうなっているのかをつかまなければならないとして、当時としては集めうる限りの資料や統計を基に、経済安定本部(後の経済企画庁。現在、内閣府に統合)が経済の現状を国民に報告したのが、第1回の経済白書で、その後も「もはや戦後ではない」(1956年)など、その時代、その時代を映す名言を残しています。
 同じ白でも今月の表紙はテルテル坊主。梅雨以上にどしゃ降り続きの経済状況のなか、真っ白なテルテル坊主に願いをかけ、「もはやバブル後ではない」といわれる日が来るのを心待ちにしていたいと思います。[敏]




中小企業静岡6月号(通巻595号)
●発行人  井上光一
●発行所  静岡県中小企業団体中央会 
 〒420−0853
 静岡市追手町44−1
 TEL/054−254−1511
 FAX/054−255−0673
 東部事務所
 〒410−0881
 沼津市八幡町7番1号
 TEL/055−963−4511
 FAX/055−963−8307
 西部事務所
 〒430−0915
 浜松市東田町211
 TEL/ 53−453−21950 
 FAX/03−453−21985
●中央会ホームページ
 http://www.siz-sba.or.jp/
●iモードアドレス
 http://www.siz-sba.or.jp/i/
●E−mailアドレス
 joho@siz-sba.or.jp

皆様のご意見をお待ちしております。(TEL,FAX等でもお受け致します。)




中小企業静岡(2003年 6月号 No.595)