富士の叫び 
 特 集 
 シリーズ「くみあい百景」 
 新役職員のための基礎講座 
 編集室だより 






商店街のエコロジー大きく輪を広げる(神奈川)

 街ぐるみでゴミの減量・再資源化をめざしている横浜市の協同組合伊勢佐木町商店街(組合員二三六名)のエコプロジェクトが順調に推移し、その輪を広げつつある。
 エリア内には三ヵ所に資源ゴミ回収拠点であるエコステーションが設けられ、うち一カ所には二四時間稼働のペットボトル自動回収処理機を併設。住民だけでなく、来街者の誰もが利用可能な態勢を整えている。
 特に、ユニークなのは、資源ゴミを持ち込んだ客に「エコチケット」を発行している点。例えばペットボトルならば、五本でエコチケット一枚と交換され、これを二〇枚ためると百円分の買物券として使用できる。また、客が店内のレジ袋や割り箸を使わず「マイバッグ」「マイ箸」を持参した場合にもエコチケットを手渡している。既に発行したエコチケットは四万枚にのぼり、上々の評判だ。
 また、昨年七月には、横浜市内の綱島商店街連合会、たまプラーザ商店街連合会と「エコ姉妹商店街」を提携。相互に訪問し合い、情報交換を進めるなかで、いい意味での競争意識も芽生えるなどエコロジーの輪を大きく広げている。



飛騨が誇る技一位一刀彫を表札に(岐阜)

 伝統的工芸品「飛騨一位一刀彫」の技を今に受け継ぐ飛騨一位一刀彫協同組合(組合員四五人)では、一刀彫の技を生かした表札を商品化した。
 表札は、一木(いちぼく)のイチイ材から彫り上げたもの。上部には、魔よけの意味を込めた獅子や朱雀(すざく)など、今にも動き出しそうな霊獣が彫られる。価格は五万円から。高級な室内の置物という一刀彫の概念を打ち破り、業界を活性化する事業として期待されてる。



地域の新たな仕事や産業の創造を目指す(福島)

 地域社会の様々な資源を組み合わせて新しい仕事や産業の創造を行っていく「いわきリエゾンオフィス企業組合」が設立された。
 メンバーの六名はIT関連事業者らが中心。リエゾンは、「連結」を意味する。
 既に任意組織として、いわきビジネスプランコンテストや日韓ITベンチャー企業商談会の開催をはじめ、産学官連携事業などを展開した実績をもっているが、組織の基盤強化のため、企業組合化をはかった。


中小企業静岡(2003年 6月号 No.595)