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景況ウォッチ

(21年6月の情報連絡員月次景況調査より)

静岡県中央会に設置されている情報連絡員〔協同組合等の役職員87名に委嘱〕による毎月の景況調査の概要です。

概況

全9項目のうち、在庫数量は最近10年で最も減少を示す値。売上高、収益状況、業界の景況はマイナス70台を推移し、他に比べ悪化傾向が著しい。

前月の値との比較では、売上高など6項目で値が上昇し、悪化幅減少。業種別では、全般的に製造業が非製造業よりも厳しい値を示す。一部報道に反し、県内中小企業においては厳しい状況が続いており、今後に対する明るい見通しは聞かれない。

業界の声

対象17業種より抜粋

[繊維・同製品] 磐田市
昨年11月以降世界的不況も影響し、仕事量の激減。通年の季節的な受注がなく稼働率は30%程度にとどまる。
[鉄鋼・金属] 浜松市
一部業界で下げ止まりの気配があるものの、設備投資再開までの回復感はない。引き合いがあっても、採算的に厳しい。
[電気機器製造] 静岡市
売上はエコポイント効果で何とか前年並みになったが、継続しないと先は厳しい。
[宿泊] 伊豆の国市
ETCが土・日1,000円で高速道路を通行できるようになり、伊豆全体としては逆風。
[運輸] 静岡市
県内の有力荷主企業の出荷は依然として少なく、トラックの稼働率は低い。運賃収入が減少する中、軽油価格が上昇しており資金繰りは非常に厳しい。

DI値の推移

※DI値=[(増加・好転組合数−減少・悪化組合数)/対象組合数]×100

なお、「在庫数量」のみマイナス値が大きいほど好要件としている。