トピックス静岡県中小企業団体中央会Shizuoka Prefectural Federation of Small Business Associations. |
昭和43年10月1日 |
CHUOKAI MONTHLY 2009 August No.669 地域ブランド創出セミナー開催
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「売れるモノの魅力」を分かりやすく説く北條氏。 |
―消費者が買いたくなるような魅力ある商品はどのようにして生まれたのか。なぜ消費者に支持され続けているのか。商品の本当の魅力とは何か―。
県食品産業協議会と県食料産業クラスター協議会では、6月26日、静岡市の静岡市産学交流センターで、地域ブランド創出セミナーを開いた。
同セミナーは、地域資源の発掘からビジネス化に至るまで、地域ブランド創りを進める上で欠かせないノウハウを学ぶため、開催したもので、食品製造業者や農水産業者ら50人が出席した。
商品開発から販路開拓まで、総合的な支援を全国で展開する(株)ものづくり研究所代表の北條 規氏は、「同じ素材でも用途を替えることで新たな展開が生まれる。柔道着の生地でつくったバッグや超撥水加工を施した水が包める風呂敷などがその好例だ」と発想の転換の重要性を強調。
“売れるモノの特徴”として、
「作り手の顔が見えるもの、思いが伝わるものは、ブランドの重要な要素。さらに消費者に対し、安全性をアピールすることにもなる。また“○○推薦”など公共機関のお墨付きや“著名人愛用”など、権威づけがなされたものも強い」としたほか、
などを挙げた。
一方、最近の消費者については、「必要なものは揃った、類似品は山ほどある、と今や市場は完全に成熟、飽和状態。ありきたりなものや普通の広告には、消費者の心は動かされない」と分析した上で、「インターネット上での口コミやブログの書き込みが、メーカーの広告以上に影響力を持つようになった」とインターネットの普及が消費活動に与えた影響を示した。
以上を踏まえ、商品開発のポイントとして、「大量消費社会型の万人受けする商品の時代は終わった。ターゲットを絞り、専門分野に特化した商品が成功する。“○○しかない”など、数や地域の限定性も必要だ。これからは、何を誰に売る、といった従来型の作り手の論理から、誰に何を売る、という消費者の視線にたった商品やサービスの提供が求められている」と結論付けた。
県食産協・県食料産業クラスター協の会長に就任した佐野中央会会長。 |
セミナーをはさみ、県食品産業協議会および県食料産業クラスター協議会の通常総会が開催され、昨年10月に逝去した井上光一会長の後任に佐野光治県中央会会長が選ばれた。
あいさつに立った佐野新会長は、「行政や関係機関としっかりと連携をとり、地産地消、商品開発、販路開拓などの支援を積極的に展開し、県内の食品産業の発展に寄与していきたい」と抱負を述べた。
関連リンク
中小企業静岡(2009年8月号 No.669) |
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