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事務局 多士済々

組合の大転換期に直面 望まれる新事業を模索する

静岡テクノ協同組合
事務局長 武藤 精吉 氏

三菱電機静岡製作所で35年間、一貫して資材部に在籍。平成7年1月、三菱電機(株)静岡製作所協力工場協同組合に出向し、事務局を任された。

その当時は、資材の共同購入や事業資金の貸付けのほか、納入される外注物品の検品業務を親工場に代わって行うなど、多岐にわたる事業を展開していた。しかし、7年後の平成14年、同組合は臨時総会で「三菱電機の協力工場」の冠を外すことを決定。翌年、現在の静岡テクノ協同組合へとその名を変えると共に、事業は大幅に見直され今日を迎えている。

「親会社にすれば、昔は原材料の確保が第一で、協力業者に対し浮気はするなという時代。でも、時代と共に組合員の事業内容も変わった。結果、組合員でありながらも取引の実態が伴わなかったり、三菱電機側では系列の枠を超えた部品調達が進められた。そうした流れのなかで、組合の位置づけが問われてきた、というのが実情でしょう」。

こうした中、組合員48社のうち4分の1は脱退していった。

「悩みました。親会社の求心力は期待できず、組合事業は収益事業に絞って実施するかない。とはいえ、組合員が求めるのは、生産見通しなど親会社からの情報提供であることに変わりはないのです」。

そこで昨年、ある試みを行った。三菱電機タイ工場の視察である。20人の参加を得るなど予想以上の反響に、少なからず自信がよみがえった。組合員に喜ばれる共同事業の道は、まだまだあると。

いま64歳。20年間続けてきた4キロ、30分のジョギングは毎日の日課。駿府マラソンは平成6年から13年連続で毎年チャレンジを欠かさない。運動不足の解消で始めたが「続けることが大切。途中でやめたらおしまい」と、あくまで継続することにこだわる。