google

ビジネスレポート

据え付け家具で住宅メーカーと連携

静岡県家具工業組合

組合が造作家具を納入した静岡市の住宅展示場内のモデルハウス。静岡家具のTVボードや押し入れなどで和室をコーディネイトした。

同組合は、住宅メーカーのセキスイハイム東海との連携で、同社の新しいモデルハウスに玄関収納などの据え付け家具を納入した。

これを機に据え付けを伴うインテリア収納や置き家具など、住まい空間全体を設計段階から提案できる企画力を磨いていく考えだ。

今回、同組合が納入したのは、静岡市桃園町の住宅展示場内に建てられたモデルハウスで、玄関収納やTVボード・和室テーブル、子供部屋の階段収納、シアタールームなどを組合員五社で担当。2月25日から同モデルハウスで一般公開されている。

近年、据え付け家具に対する本物志向の高まりや新築・リフォーム市場におけるインテリアへの潜在需要を見込んだもので、建築業界との連携は組合にとって初の試みとなる。1年前から組合員34社で新分野開拓にむけた研究会を発足。住宅業界を交え需要開拓に向け研究を続けてきたのが、受注の契機となった。

「今後、据え付け家具からインテリア家具に至る空間全体を、設計段階から提案できるような企画力・販売力を磨いていく。また福祉分野でも、バリアフリーやユニバーサルデザイン化など幅広いニーズに対応できるよう、ノウハウを積み上げていきたい」とのべた。