葬祭業五社の会館完成 会員も広く募集

静岡葬祭業協同組合

静岡市清水区草ヶ谷に完成した「シティーホールたちばな」。組合は、広く会員の募集も行っている。

同組合の葬祭会館「シティーホールたちばな」の完成式典が2月24日、静岡市清水区草ヶ谷の同会館で行われた。組合員や来賓など関係者ら20人が出席し、会館の完成を祝った。

会館は、鉄骨2階建て、延床面積600g。1階は通夜、葬儀などができる大ホール、2階は中ホールと食事ができる部屋などを設けた。同市内の葬儀業四社と料理業1社で共同利用することとし、組合事業として葬儀や法事の受注あっせんなども行う。

近年、住宅事情の狭隘化や駐車場の確保、地域の人間関係の希薄化などの理由から葬儀のあり方も変化。これまで主流だった自宅葬から、通夜・葬儀・払いまでを一貫して行う会館での葬儀へと、ニーズは大きく移行している。共同で葬祭会館を利用することにより組合員の受注機会の拡大をはかるとともに、生花や仏壇、資材などを共同購入することで各社のコスト削減も期待されている。

なお、同組合は会館の完成を記念し、施設利用料が2割引きの特典などがつく会員を募集している。

同組合の杉山和義理事長は「地域を問わず、年々自宅葬が困難になりつつある。施設をもたない事業者は受注機会を逸するケースも多かったが、今後は会館を拠点に事業の拡大を図っていきたい」とのべた。

組合への問合せは、フリーダイヤル0120-495-401へ。