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芸者衆の稽古風景を一般公開

伊豆長岡芸能事業(協)

 同組合は、伊豆長岡温泉の芸者衆による稽古風景の一般公開を、五月十一日より伊豆の国市の同組合で始めた。
 温泉街のお座敷文化を広く理解してもらおうと、伊豆の国観光協会の要請を受けて実施したもの。
 昭和四○年には三○○人を越えた同地区の芸者人口も、現在、組合に加盟するのは三十五人と、ピーク時の十分の一程度に減少している。景気の後退や企業意識の変化により団体旅行や大宴会の減少に伴い需要も減り、代わってコンパニオンなどが台頭してきた。
 組合は「多くの人に稽古の厳しさと芸者衆のひたむきな姿を見て欲しい」と一般公開を決めた。
 初日は、二五人の組合員が七月に開催される同市の一大イベント、源氏あやめ祭りで披露する「三番叟」などの稽古に励んだ。振り付け指導では、師匠から叱咤が飛ぶなど、舞台裏ならではの緊張感を漂わせた。
 同組合は昭和五二年、料金の回収代行や衣装・小物等の共同購入などを目的に発足。近年は、共同宣伝事業のほか演芸技術向上を図るための教育情報事業などにも力を入れている。
 稽古の見学は定員二○名で予約が必要。参加料は五○○円で、開催日・時間等については同組合まで問い合わせを。
TEL ○五五 - 九四七 - 一三五五



▲稽古場では師匠から叱咤がとぶなど緊張感を漂わせた。



中小企業静岡(2005年7月号No.620)