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 河津駅前商業協同組合
 生活支援に重点を量の拡大から質の充実へ
〒413−0513
賀茂郡河津町浜142番地 の2
理事長 谷澤 均
組合員  10名
出資金 975
万円
TEL:0558−32−0774
http://www.siz-sba.or.jp/kawazu-p





▲プラザの外観と今年設置したスロープ


景観を活かした街にも変化の波

 河津町は、昭和三三年九月、上河津村と下河津村が合併し誕生した。
 町の木「河津桜」は緋寒桜と早咲きの大島桜との交配種といわれ、一月の中旬からつぼみが膨らみ始め、二月下旬まで淡いピンクの花を咲かせる。町の中央部を流れる河津川の川辺に咲き、今も原木が市内にある。
 組合は、伊豆急の開通にあわせ、町内の区画整理事業が進む中、昭和三六年に商業者の集積の機運が高まり設立された。
 伊豆急の開通後、駅前が商業地区に指定され、組合は駅前に用地を確保。昭和五三年四月にショッピングセンター「河津駅前プラザ」をオープンさせた。
 プラザオープン後は、順調な経済の伸びに歩調を合わせ、確実に売上を伸ばしてきた。
 しかし、近年の消費の減退や近隣中型スーパーのリニューアルなどにより、河津駅前周辺の商業集積の形態にも変化が求められてきた。

活性化はすぐ出来ることから

 組合では、景気が低迷し売上不振が続く中、平成十二年から組合の将来ビジョンを求め、店舗のリニューアルや生鮮品、日用品を扱う各店の販売力やサービスの向上に関する研究を積極的に進めている。さらに、本年度は実現化に向けた事業を行なっている。
 ビジョンは「すぐに出来ることから取組む」を第一にまとめられている。組合員全員が平等に恩恵を受ける事業の研究に多くの時間をかけるより、組合員の一部でもメリットを受ける可能性のあるグループでの活動に焦点を当てている。
 具体的には、チラシ事業の強化や買い物送迎サービス、御用聞き、宅配など新規事業の立ち上げと、婦人・青年部など新たな組織作りを提案している。



▲子供も参加しての餅つき


バリアフリーと土曜市で賑わいを

 
本年はプラザのオープン二五周年にあたり、近隣型ショッピングセンターとしてイメージアップを図るため、ビジョンをもとに様々な事業を行なっている。
 今年実施した事業の一つは、バリアフリー化。プラザの出入口をスロープ化し、車椅子やお年寄りに優しい施設に改善した。
 さらに、定期的にイベントを企画し、地域商店街として、地域に密着した活動を展開している。イベントは「土曜市」と名づけられ毎月一回開催される。
 第一回は、十月に富士宮駅前通り(商振)おかみさん会を迎えて、富士宮焼きそばの販売会やスロープ完成祝いのもち配り、パソコン教室などが行なわれた。
 イベントは、来年の二月まで月ごとにミニコンサート、フリーマーケット、成人式、河津桜祭りなど、テーマを決めて多彩な催しが、繰り広げられる。


中小企業静岡(2002年 12月号 No.589)