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 静岡県重機建設業工業組合
 研修生の受け入れで国際貢献
〒422−8064
静岡市新川2丁目1番40号
理事長  梅原秀夫
組合員  39名
TEL 054-285-9231
FAX 054-284-5381



▲講師の説明を真剣に聞く学院受講生


人づくりで業界振興

「地球環境の悪化は深刻で、エネルギー、人口激増、温暖化などが複雑に錯綜して、その抜本的な解決策への道は、未だ解決の暁光さえ見えてこない。こうした課題は、一国や一地域、一分野で解決できる性格のものではありません。グローバルかつゼネラルな問題で、すべての産業・社会生活の基盤整備に貢献する建設業にとって、解決に全力を傾注する価値のある課題」と山川専務が話す。
 組合の母体は、昭和四七年の労働安全衛生法の施行に伴い、建設機械の安全施工を推進するために結成された「県重機協会」。五五年六月、オイルショックの影響による経営難の克服なども含め、法人化された。
 組合は、設立当初より、機械施工現場における安全確保のために、従業員の技術向上と労働安全衛生法上の各種資格・免許の取得を目的に、教育訓練などを組合事業の中心に活動を展開してきた。このため、昭和五六年に訓練の充実を目的に職業訓練法人県建設業能力開発協会を併設して活動を展開している。




▲何事にも前向きに
 取り組む山川専務理事

親のミエが子供を苦しめる

 建設業界の分業化・機械化は著しく、鳶・コンクリート工事業では機械土工工事業、建設揚重業、コンクリート圧送業などに細分化されている。それぞれの業界にあった教育・訓練を組合が能力開発協会と協力し、協会が運営する「県建設学院」で実施している。
 学院は、藤枝市潮にあり、建設機械運転科、土木科、建設科の各コースで建設業の現場中堅技術者を育成している。
 「学院で様々な若者を見てきたが、どの子も素直で優しい子ばかり。しかし、学院に来るまでの経緯を聞くと様々な曲折があった子が多い。原因の一端は、親のミエ。世間体を気にし、本当に子供のことを考えて進学、進路を決めてきたのかと、疑問に思うことがある」。様々な業界にあった教育が求められるように、一人一人の生徒の個性にあった教育訓練を心掛けていると山川専務が語る。


中小企業静岡(2001年 10月号 No.575)