富士の叫び
フラッシュ
特 集
REPORT
ネットワーク
展示会情報
くみあい百景
ワンポイント
読者プラザ
新設組合紹介
編集室だより



今年の総会の運営状況は?

―通常総会チェック表より―



 中央会では、例年四月〜五月の総会シーズン期、
約三〇〇組合の総会に出席させていただく。
 その運営方法にも組合の特色が出てくるとともに、
その後、提出された総会議事録だけでは、窺えない部分も垣間見える。
 今回は、中央会職員が出席した総会のチェック表を中心に、
今年の総会状況を振り返ってみた。




現場から見た総会運営のポイント

 総会は言うまでもなく、組合の最高意志決定機関。そして、組合員が一堂に会する一大行事である。
 特に通常総会は、毎事業年度一回必ず定期的に招集される総会であり、前年度の事業や決算の報告、新年度の事業計画など、組合の基本事項となるべきものを決定するだけに、その運営の善し悪しがその後の組合運営に与える影響も大きい。そして、中央会職員にとっても、組合の現況を把握する大切な機会となる。
 そうしたことから、総会に出席させていただいた折には、総会の内容や特記事項を通常総会チェック表に記録している。
 今回はこのチェック表を中心に各組合の運営ぶりを各項目ごとに概観してみたい。
 なお、当原稿執筆の七月十日時点において一部未回収表があるため、以下は計二七三組合分の集計に基づく速報値としている。

総会開催日

 県内一、三〇〇組合の八割近くの組合が三月末に決算を迎える。総会はその二ヵ月以内に開くのが、ルール。
 そこで、“四〜五月の総会シーズン”と言われるわけだが、実はその九割以上は五月の開催。さらにその七割は五月下旬に集中している。
 平成十三年四月下旬〜五月の総会開催日別件数(本会出席分・G-1参照)をみると、中心は五月下旬ながらも曜日、日の善し悪しなどへの配慮が伺えて興味深い。もっとも、大安・仏滅などへのこだわりは以前と比べ希薄になっているようだ。中には、大きな行事は意識的に仏滅を選んで開催している組合もある。結婚式や他の行事と重なりづらいとの考え方からだ。
 四月開催の組合は、三月期決算の組合としては、四月十四日・清水自動車整備(協)、十七日・県電機卸商業組合、十九日・県肥料商業組合、二〇日・清水建具(協)など十五組合。決算書〜事業計画の作成などの時間を考えると四月の開催は、事務局や組合役員の方々にとって、なかなか準備が難しい点もあろうが、実質的な新年度事業のスタートに一ヶ月の差が出るだけに、事務の効率化を図り、トライはしてみたい。

会場

 組合会議室、地元のホテル・旅館・公民館の利用が多い。ほかに商工会・商工会議所の会議室が七組合、取引金融機関の会議室の利用も二組合あった。
 毎年一定の場所に決めている組合も多いが、一部の組合ではその年の予算状況に応じて、県内温泉地のホテル等を利用。案内を受け取った組合員に期待感を抱かせる効果もあるようだ。
 ただし、あまり遠隔地で総会を開催することは好ましくない。組合員の出席が困難な場所の場合は、決議無効の対象になる可能性もある。


中小企業静岡(2001年 8月号 No.573)