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▲伝統技術の「注染」(注ぎ染め)の実演。
熟練職人の手作りらしい趣きと深みのある
色合いや柄の作品ができあがっていく。
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色とりどりの地元業者の粋を集めた新作ゆかたがズラリ…。
浜松の地場産業のゆかたをPRする「二〇〇〇浜松ゆかたまつり」が七月一日〜二日、浜松駅前フォルテで開かれた。
主催は県繊維協会と、ゆかた地の産地商社、染色工場などで構成する浜松ゆかた振興会。清涼感あふれる新作八〇点が並び、会場は華やかさに包まれた。
「今年は、全体に淡い色合いの流水やモミジなど、落ち着いた色柄が多く、クラシックな柄や色が復活している傾向にある」(浜松ゆかた振興会)。
しかし、出品されたゆかたはどれも個性的で、若者向けのパステルカラーやアニマル柄も登場。綿麻、綿ポリエステルなどの複合素材や産地特化技術を応用した新作ゆかたも見られた。
また、先に高校生を対象に行なわれた「ゆかた柄デザイン画コンクール」では、県内の三七校から二、〇四七点が寄せられた。オープニングでは、「ミス浜松ゆかた」の三人が県知事賞に選ばれた鈴木貴子さん(磐田南校)がデザインしたゆかたを着て現れ、会場に彩りを添えた。
場内では、伝統的な染色技法の「注染=そそぎ染め」の体験コーナーや新作ゆかた競技会など様々な催しが行なわれ、詰めかけた家族連れやカップルなどが地元産品のゆかたの魅力に触れていた。