三〇年間の歴史の重みを背にして
書類の山と格闘
三月十六日。前日の激しい雨が嘘のように晴天に恵まれた。
いよいよ、新しい事務所への引っ越しだ。永年住み慣れた事務所の中は、大半の荷物を運び終え、今はやけに広く感じる。日頃は、書類の山になっている机の上も今日ばかりはスッキリしている。
外に出てみる。いつもは何気なくみている風景も、何故か無性にいとおしく感じる。いよいよここともお別れ。そして、新しい事務所で新たな一歩を踏み出す。
引っ越しの準備は大変だった。その中心は膨大な書類。書類こそ我々の財産であるが、箱に詰めても減らないその山を見て呆然とする。しかし、その書類こそ西部地区中小企業の歴史であり、中央会の歴史でもある。どの一枚をとっても、組合や担当者の歴史が刻み込まれている。そんなことを考えていると、整理も遅々として進まない。
浜松事務所が開設されたのは昭和四三年。翌四四年に浜松市常磐町に移った。そして、昨年の二月には浜松事務所開設三〇周年式典を開催。その記念誌をみると時代の変遷がよくわかる。
高度成長期、オイルショック、さらにバブルがあり、今はその後遺症に日本国中が悩まされている。まさに浜松事務所も激動の時代を生きているんだなと痛感させられる。
西部地区四〇〇組合を網羅
現在、西部地区には約四〇〇の組合が活動している。組合の皆さんと接していると、その厳しさがヒシヒシと伝わってくる。
しかし、その中でも元気な組合も数多く存在する。高度化事業の相談件数が多いのもその表れである。異業種で新たなビジネスチャンスにチャレンジしている活力ある組合も多い。組織の力の大きさを感じると同時に、さらに組織化を進めたいと思わずにはいられない。
新しい事務所になり、職員十名も新たな気持ちで、組合の皆さ
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▲新しい浜松事務所の外観
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んのお役に立ちたいと張り切っている。組合関係者の皆さんも是非気軽な気持ちでお立ち寄り願いたい。
■新住所
〒 四三〇 - 〇九一五
浜松市東田町二一一
TEL 〇五三 - 四五三 - 二一九五
FAX 〇五三 - 四五三 - 二一九八
*電話・FAXは従来どおり。
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