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役場の自慢話

湯楽戯(ゆらぎ)手形で温泉巡り
鉄道ファンも必見「本川根町」
▲川面が美しい「夢のつり橋」

  秋本番を迎え、紅葉や温泉を楽しもうと、毎年この時期大勢の観光客が本川根町を訪れる。
 町の多彩な魅力について、同町観光商工課の望月さんにお話を伺った。
 本川根町といえば、まずは「温泉」ですね。
 「町内には、寸又峡、接岨峡、白沢のほか、千頭駅近くに千頭温泉という四つの温泉があります。千頭温泉については、今、活用方法を検討しているところです」
 寸又峡温泉近くには、散策コースがあるとか。
 「プロムナードコースという名の散策コースは、徒歩で約一時間半。天子トンネルを抜けて、全長九〇メートルの“夢のつり橋”で対岸に渡り、尾崎坂展望台を通って、飛竜橋を渡るというコースです。夢のつり橋ではコバルトブルーの川面が楽しめるほか、大間川沿いの道では、峡谷に広がる素晴らしい紅葉が満喫できます」
 寸又峡温泉では、昨年の七月から、ユニークなサービスを始めたそうですね。
 「ここには、全部で十八軒の旅館やペンションがあります。各旅館などで“湯楽戯手形”をお求めになると、宿泊されている旅館をはじめ、十八軒の旅館の内湯、そして町営の露天風呂から四つの風呂がお楽しみいただけます」
 ところで、アプト式鉄道には多くの鉄道ファンが訪れるとか・・・。
▲鉄道ファンにはたまらない
「アプト式鉄道」



 「平成十二年の完成を目指して、寸又峡の東に長島ダムの建設が進められていますが、これに伴って大井川鉄道井川線の約一・四キロ区間に誕生したのが、日本で唯一のアプト式鉄道です。
 アプト式とは、急な坂でも力強く登るために、二本の線路の間に歯車用のレールを付けて走るというもの。毎年多くの鉄道ファンがカメラを携えて、ここを訪れます」
 来春、千頭駅近くに簡単な楽器づくりなどが楽しめる「音戯の郷」もオープンする。
 ゆったりと温泉につかり、山や川の旬の味覚を堪能する。そして、「アプト式鉄道」に乗って、雄大な自然が楽しめれば、もう言うことなし。
 

中小企業静岡(1997年11月号 No.528)