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企業活動を支援する
情報の仲介役に
商工組合中央金庫 沼津支店長


伊藤 芳郎

中小企業と組合が身近な関係
 この七月、沼津支店長に就任した。
 「静岡県の東部地区の組合は、富士地区の製紙や伊豆地区の観光など、業種的にバラエティに富んでいますね。しっかりした団地も多く、中小企業と組合が身近な関係になっていると感じます。商工中金へのご理解も深く、大変仕事がやりやすいですよ」と第一印象を語る。
 出身は鳥取県。昭和五一年に入庫以来、姫路、福岡、本店営業部、水戸、本店総合企画部に勤務してきた。
 「二年ぶりに営業店で仕事をするようになりましたが、相変わらず景気は厳しい。経営者の皆さんが苦労されていると身に染みて感じます」
 こうした時代の中で中小企業が生き残るためには、情報の活用が必要だと語る。
 「世の中の構造変化が激しくなると、先を読んで行動することが必要。経営者の皆さんには、中小企業の小回りを活かした機敏な判断が求められます。そのためには幅広い情報を集め、活用することが重要ではないでしょうか」と強調。
 「幸い県内東部地区には、さまざまな業種の中小企業がある。そのネットワーク作りをお手伝いし、情報の仲介役を果たしていきたいですね」と抱負を語る。
自宅から見えた富士山に感動
 支店長として采配を振るうのはこれがはじめて。金融機関の競争が激化する中、商工中金の使命である“事業金融”を前面に出したいと意欲を燃やす。
 「資金だけでなく、企業と一緒に悩み、事業を側面から支援していくことが私たちの仕事。それがまさに事業金融です」と語る。
 現在は家族を東京に残しての単身赴任。沼津で生活するようになり、自宅から富士山が見えることに感動したという。
 「これからの季節は富士山がきれいに見えると聞いて今から楽しみにしています。こんないい環境で仕事ができるなんて幸せですね」と語る。
 絵画が好きで、大学時代には仲間と美術クラブを作り、油絵を描いていた。
 「最近は全く描いていないんですが、富士山や伊豆半島の風景を見ていると絵心がわいてきますよ」と笑う。
 昭和二六年十二月生れ 射手座
 
 

 


中小企業静岡(1997年11月号 No.528)