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役場の自慢話
四季折々、花が彩る
御浜の岬「戸田村」
 今回は、雄大な富士山と駿河湾に育まれた「戸田村」を訪ね、この村の象徴でもある御浜岬、そしてそこを彩る四季の花々や村の歴史などについて、同村観光商工課の野田さんにお話を伺った。

御浜岬から眺める富士山は、まさに絶景ですね。
 「これから季節が進んで空気が澄んでくると、白雪をいただいた富士山が岬を包むようにして姿を表します。とても美しいですよ」

この岬では四季折々の花が楽しめるとか。
 「これから11月中旬くらいまで、イソブキが見ごろとなります。時期になると、岬の遊歩道沿いに3万株の黄色い小さな花が咲き乱れます。これは、元々磯に群生していたものを、村の勝呂助役が観光の担当をしていた時に、種から育て上げ、岬の松林に移植したと聞いています。この村は、春は菜の6、6月は岬にスカシユリが咲くなど、折々の草花が楽しめます」

11月2日には、“山海フェアー”が開催されるそうですね。

 「今年で9回目になるこのフェアーは、村の農協や漁協、そしてこの村の友好市町村である埼玉県戸田市などが、野菜や魚などの新鮮な産物を即売するものです。例年、約40種類の地元の特産品が30のブースで販売され、民宿や旅館の宿泊客や近隣から5千人以上の人出で賑わいます。今年も御浜岬の入り口にある御浜公園で行う予定です。ぜひお越しください」

最後に、造船郷土資料博物館について教えてください。
 「この資料館は、幕末に戸田港沖で沈没したロシア軍艦ディアナ号の代船として、日本初の様式帆船“ヘダ(戸田)号”が建造されたという歴史にちなんで昭和44年に建てられました。ここには、当時の遺物や船のミニチュアが展示されています。また隣には、駿河湾の深海に生息する生物約1千点が展示された駿河湾深海生物館が併設されています」
 戸田村を彩る四季の花や広大な駿河湾。彼らは、無言のまま、来る人に自然のすばらしさを教えてくれる。

▲イソブキは11月中旬が見ごろ

▲雄大な富士山と御浜岬


 中小企業静岡(1997年10月号 No.527)
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