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「中央会インターネット化に期待するPART2」
 
利用者が求める情報とは…

加藤経営情報研究所
中小企業診断士 加 藤 忠 宏

 先月に続き、静岡県中央会のインターネット事業について
考えていくことにする。

●期待されるインタ情報発信機能
 中小企業診断士を中心にして、本事業のアンケートを実施したところ、大変面白い結果を得た。通常、インターネットコンテンツ(ホームページに掲載する記事)というときれいな写真やゲーム等のアミューズメントコンテンツが相場である。
 しかし、アンケートの結果はこの逆だった。なんと、堅い情報の方が期待されているのだった。そのポイントを整理すると以下のようになる。
1、まじめなコンテンツに対する潜在的ニーズの存在
2、文字情報に対する要望-3、深くて狭い情報ニーズ


●期待される中央会のシンクタンク機能
 次にアクセス者が中央会に期待する情報を具体的に明らかにしよう。
 表-1の結果を整理すると、「中小企業を支援するための施策情報」や経営や意思決定に役立つ「統計データ」(ともに66%)や「指導報告書」、「指導記録」及び中央会の「事業計画」などの中央会と組合の活動記録も人気が高いことがわかる。
 まさに「中央会のシンクタンク機能」が期待されている。

●中央会WEBの閲覧について
 中央会のWEB閲覧については、「定期的に閲覧」が31%であり、「必要に応じてみる」は69%であった。このうち「定期的に見ると」回答したものは活動系診断士(58%)に多く、中央会に対して診断・指導などの資料やデータを期待していることがわかる。
 また、「必要に応じてみる」という回答が最も多いということは、目的別検索が多いということを意味していると推察される。したがって、中央会ホームページの完成後は診断士や社労士および税理士等の専門家や組合関係者のアクセスが得られるものと考える。
●その他の意見
 中央会のホーページ開設には、組合関係者だけではなく、金融機関や商工会関係者も感心を寄せていることがわかった。
 現在、中央会インターネット事業は企画段階にある。しかしこの事業によって、静岡県で事業を営む中小企業者や組合が全国に情報を発信するチャンスが生まれることは間違いなさそうだ。静岡県中央会インターネット事業の今後に期待したい。


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 中小企業静岡(1997年10月号 No.527)
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