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ビジネスレポート

成長企業の経営を学ぶ

職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会・富士教育訓練センター

グループ討議では活発な意見交換が行われた

建設関連の専門工事業団体や協同組合等で構成する職業訓練法人全国建設産業教育訓練協会・富士教育訓練センター主催の「経営者トップセミナーin朝霧」が、11月12日から14日まで、富士宮市の同センターなどで開催された。

同セミナーは、建設業界が直面する難局を乗り越えるため、業種・業態を問わず、成長する企業の経営を学ぼうと実施したもので、全国から建設業者ら40人が参加した。

初日は、法政大学大学院政策創造研究科の坂本光司教授による特別講義とグループ討論を行った。

「快進撃企業の経営学」のテーマで講義した坂本教授は、全国の6000社を超える中小企業を訪問調査した研究結果を踏まえ、
「自社に不平不満をもつ社員は顧客に感動を与える仕事はできない。社員を大切にする企業が、安定的に業績を伸ばす」と説いた。

グループ討議では、参加者を5班に分け、業績を挙げる企業の条件や経営手法などについて討論。坂本教授と質疑応答を交わした。

2日目の優良企業の研究視察では、長野県伊那市の業務用寒天メーカー伊那食品工業(株)を訪問。「48年連続増収増益」の原動力について、社長らから話を聞いた。

最終日は、建設省課長時代に当センター設立に尽力した野平匡邦現銚子市長やコンサルタントで法政大学大学院客員教授の西浦道明氏から、建設業界の展望や経営者の資質など幅広く講義を受けた。