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編集室便り

デザインや機能性に優れた県内中小企業の製品を選定する“グッドデザインしずおか”。受賞作品がヒット商品になることも少なくない、新商品の“登竜門”である。

今年度、そのユニバーサルデザイン賞を受賞したのが、障害をもつ子ども向けの洋服や下着などを手がけるSunflower(浜松市)のUDキッズアンダーウェアだ。

同社の鈴木代表は、重度の障害をもつ長男との生活や同じ立場にある親たちとの会話から、「こうだったらもっといいのに」という思いをかたちにしようと、3年前に創業した。

「ノウハウは全くありませんでした」と鈴木代表。デザイナーや縫製工場は“採算度外視”で商品づくりに協力してくれた、という。

ネットワーク、実際に使う立場からの視点、そして思い。ものづくりの原点をみるような思いがした。(住川)