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特集

静岡県の労働事情
20年度 中小企業労働事情実態調査結果の速報

従業員の募集・採用・定着について

全国平均を大きく上回る本県の採用状況

新卒者の採用状況は、「定期採用はしてない」が67.4%と最も多いが、「毎年採用している」も21.9%を占めており、全国平均(10.8%)に比べて本県の採用状況は良いことが窺える。

規模別では、「定期採用はしてない」は「1〜9人」で94.2%であるのに対し、「100〜300人」では20.8%と規模が大きくなるにつれて減少。一方、「100〜300人」では69.4%と7割弱の事業所が「毎年採用している」と回答した。

業種別にみると、「製造業」では「毎年採用している」が28.7%であるのに対し、「非製造業」では15.7%となっており、「製造業」で新卒採用が活発に行われていることが窺える(図表8)。

図表8

過去3年間に中途採用を「行った」事業所は80.4%。業種別では、「製造業」で中途採用を「行った」事業所は88.5%と「非製造業」の73.0%よりも多く、新卒採用と同様に中途採用も「製造業」の方が活発に行われている。

若手従業員の定着率の他社との比較は、「同じくらいである」が50.8%と過半数を占め、「良い方である」も34.6%に上る。

規模別にみると、「良い方である」と回答した事業所は全ての規模で30%台と大きな隔たりはないものの、「悪い方である」と回答した事業所は「1〜9人」規模で28.2%と多くなっている。

若手従業員の定着のために行っている対策(複数回答)で最も多いのが「休暇を取りやすくしている」(33.8%)。次いで「教育・訓練の充実」(33.2%)、「仕事のやりがいを教えている」(33.0%)、「残業を少なくしている」(29.6%)の順。